本日10月30日、第28回東京国際映画祭が開催中の東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて「
横浜にとって6年ぶりの長編監督作となる「俳優 亀岡拓次」は、戌井昭人の同名小説を原作としたヒューマンコメディ。脇役メインの俳優を生業とする37歳の独身男・亀岡拓次の恋と人生を描き出す。TEAM NACSの
まず安田のキャスティング理由を聞かれた横浜は、「最初は存じ上げていなくて。でも、ドラマや映画で『この方見たことある!』というまさに亀岡のような存在でした」と返答。プロデューサーに安田の存在を聞いてからは注目するようになったとのことで、「かなり個性的な役をやられる方だなあと。でもその人自身が何を考えているかわからない怖さがあるなと思いました。ある種の闇があるところに惹かれて。そこからは安田さんと亀岡拓次をリンクさせながら脚本を書きました」と続けた。
横浜は、安田とほかの俳優の圧倒的な違いは“芸があるところ”だと話す。「劇中でもオナラやゲップをしてくれていますが、『やってください』と言われて誰でもできるものじゃないんです。でも安田さんは、できるんです(笑)」と敬意を表し、安田が出演した舞台「THE 39 STEPS」を鑑賞した際のことを「コメディ役者みたいな素晴らしい動きをされていて。バスター・キートンみたいな喜劇俳優なんだなと感じました」と振り返った。
さらに実際に安田と現場をともにした感想を聞かれた横浜は、「ある意味、お互いのことがよくわからないまま現場に居続けることができました。なのでこの亀岡拓次が作品の中にどうやって存在するのか、撮影中はわからなかった」とコメント。しかし実際に完成した映画については「安田さんが持っている“華”の部分と“暗さ”の部分、よくこんなに惜しみなく出してくれたなと。これまでのどの映画やテレビでも観たことがない安田さんが映っていました。すべてを見せてくれてありがたいなと思っています」と感動を述べる。
また横浜は本作のジャンルについて「ロードムービーだが、トリップムービーとも言える」と解説。「物語が進むにつれて場所が移り変わるという面もあります。でも夢を見たり、妄想したり、酒を飲んだりっていう中で亀岡の意識がトリップするんです」と語り、「スクリーンプロセス」という特撮技法を用いたシーンなどを例に挙げながら説明した。
「俳優 亀岡拓次」は1月30日より全国ロードショー。
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これまでのどの映画やテレビでも観たことがない安田さんが映っていました。