本日10月24日、「
実話をもとにした本作は、82歳の女性マリア・アルトがかつてナチスに奪われたクリムトの絵画「黄金のアデーレ」の返還を求めて、オーストリア政府を相手に裁判を起こすさまを描いたヒューマンドラマ。
会場に現れたヘレンは、観客の歓迎ぶりを見て「ファンタスティック!」と弾けんばかりの笑顔に。カーティスは「この作品はマリアという女性の劇的な人生を描いています。マリア役をヘレンに演じてもらうのが私の夢だったので、受けてもらえたときは本当にうれしかった」としみじみとした表情で述懐する。そしてそれを聞いたヘレンは「オファーはたくさん来ますが、いい役や作品は少ないんですよ!」とユーモアを交えながら即座に答え、観客の笑いを誘った。
続いてヘレンは「私の中の女優魂が、この役はとってもいいよと伝えてくれたんです。思い出を共有する家族を失ってしまうのはどれだけ残酷なことか。私はこのストーリーを語る1人になりたかったの」と出演の決め手を明かす。また役作りについてヘレンは「実在したマリア本人にできるだけ近づけることを意識しました。髪や目の色を変えたし、彼女の動き方や些細な仕草まで再現しようと勉強したの。でも、私にとってもっと重要だったのは、彼女が内面的にどういう人間だったか。彼女の目を通して世界を見ようとしました」とコメントした。カーティスが「マリアの親戚や知人にこの作品の感想を聞いたら、みんな『ヘレンはマリアにそっくり!』と言っていたよ」と続けると客席から温かい拍手が沸き起こり、ヘレンが顔をほころばせるなど、終始和やかな雰囲気に包まれ舞台挨拶は進行していく。
そして特別ゲストの
最後にヘレンは「私の夫は監督で、教育の名目でたくさんの日本映画を紹介してくれたんです。小津安二郎、黒澤明、溝口健二の作品をよく観ていました」と日本の映画文化について親しみを込めながら語ったあと、これから映画を鑑賞する観客に「面白かったら笑ってください、悲しかったら泣いてください。楽しんで!」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めた。
「黄金のアデーレ 名画の帰還」は11月27日より全国でロードショー。
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