本日10月21日、「
本作は、ニューヨークのワールドトレードセンターのツインタワー間を1本のワイヤーロープで結び、命綱なしで渡ることに挑戦したフィリップ・プティの実話を描く物語。
ゼメキスは、プティに惹かれた理由を「アーティストとしての彼の情熱です。創造的なビジョンを持っていて、それを表現せずにはいられない。彼の表現は極端ではあったけども、世の人々が共感できる部分もあると思う」と説明。プティを演じたジョセフ・ゴードン=レヴィットについては、「役が求める演技のために自らの肉体を変化させて演じるタイプの俳優です。彼はフィリップとともに長い時間を過ごし、ワイヤーウォークについての指導も受けました。フランス語も完璧に話していましたよ」と笑顔を見せる。
ワールドトレードセンターへの思いを聞かれたラプキーは、「この映画はフィリップという人間についての物語ですが、ワールドトレードセンターも登場キャラクターの1つです」と述懐。ゼメキスは「フィリップと話をするたび、彼はワールドトレードセンターを生き物のように、自分自身の芸術におけるパートナーのように語っていました。私は、この映画の中でフィリップの目を通したワールドトレードセンターも描いたつもりです」と話した。
質疑応答では、本日2015年10月21日が、ゼメキスの監督作「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」の劇中で描かれていた未来の日付であることにちなんだ質問が飛んだ。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズに登場するキャラクター、マーティ・マクフライと“ドク”ことエメット・ラスロップ・ブラウンについてのメッセージを求められたゼメキスは「時空をいじるな、壊すなと伝えたいです」と笑い、続編制作の可能性については「ありません。なぜならあの作品は3部作として完成しているからです」と否定した。
最後にゼメキスは、「人生を生きることや芸術に取り組むことにおいて大事なのは、誰に何を言われても揺るがない楽観主義です。フィリップは完成した作品ではなく、芸術を作る過程を楽しんでいました。私は彼のそのような姿勢に共感を覚えるのです」と語った。
なお本作の設定にちなみ、会見は地上約200mの会場で行われた。「ザ・ウォーク」は、2016年1月23日より全国ロードショー。明日10月22日には、第28回東京国際映画祭でオープニング作品として上映される。
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