韓国で開催中の第20回釜山国際映画祭「ミッドナイト・パッション部門」に正式招待されている「
会場となったCGV Centum City 3は満席。観客はキャスト陣目当ての20代の女性層が多く、上映中はくすくすと笑いが起きたり、小さな悲鳴や目を背けるリアクション、すすり泣く声や救われたような吐息が漏れるなど、映画を真剣に鑑賞している反応が多く見受けられた。
上映終了後のQ&Aでは、観客からさまざまな質問が飛び交った。過去作「先生を流産させる会」「パズル」と今回の「ライチ☆光クラブ」には一貫したテーマがあるのでは?と聞かれた内藤は、「思春期の10代が抱えている鬱屈は自分が描きたい大きなテーマの1つです。作品を作る際、その作品のテーマが自分の描きたいものとリンクするかということは、常に意識はしています」と回答。
若手俳優たちへの演出については、「キャラクターがみんな同年代なので描き分けるのが難しいなと思い、それぞれの俳優さんにキャラクターの詳細な設定をお伝えした上でお互いの構想をシェアしました」「この映画では涙を流す場面が多いのですが、そのような演出はあまり経験がなかったので一番悩みました。ジョン・フランケンハイマー監督が、『泣く芝居のときには、役者に泣けと言うな』と言っていたと聞いたことがあるので、それにならって演出をしました」と説明する。
また、ゼラ役に古川雄輝をキャスティングした理由を聞かれると、「オーディションもたくさん行ったのですが、ゼラ役のキャスティングは非常に難航しました。ぴったりと思える方と出会えずにいたとき古川さんがいらっしゃって、一番ゼラに近いと感じたので、出演をお願いしました。リハーサルで再度お会いした時には完全にゼラになっていたので、本当に驚きました。古川さんは普段好青年の役が多くヒールな役は初めてだったので、今回は演じていてすごく楽しかったとおっしゃってました」と答えた。
「ライチ☆光クラブ」は2016年、東京・新宿バルト9ほかにて全国ロードショー。
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