「ARIA」キャストが約8年ぶりに集結！“ミラクル記念日”に感極まる

天野こずえ原作のアニメ「ARIA The AVVENIRE」の公開初日舞台挨拶が9月26日、東京・新宿ピカデリーにて行われ、水無灯里役の葉月絵理乃、藍華役の斎藤千和、アリス役の広橋涼、アリシア役の大原さやか、アリア社長役の西村ちなみ、晃役の皆川純子、監督の佐藤順一が登壇した。

この声優陣が集まるのは、2007年に開催された「ARIA The OVA ～ARIETTA～」のイベント以来、約8年ぶりのこと。まずは大原が「1つ言いたいのは、監督に“いけず”をされたことです！」と切り出す。テレビシリーズ時代には、アフレコテスト時に音楽を流して「ARIA」の空気を高めていたが、今回はそれがなく残念だったとのこと。佐藤は「テスト段階で音楽を流したら、みんな泣くだろうと思って。あえてですよ」と弁明。さらに要望に応じて3話目のアフレコでやっと音楽を流すも、案の定声優陣が泣き出してしまったことを明かし、「テストの意味がなかった」と苦笑いして笑いを誘う。

会場が和やかな空気に包まれる中、大原はこの日の再結集を「本当に奇跡。ミラクル記念日だと思います！」と喜んだ。また、西村は「アフレコはうれしい気持ちがいっぱいでした。みんなの声を聞くと昔に戻れました」、皆川は「家でリハーサルする際も泣いていて。 本番では大丈夫だろうと臨んだのですが、スタジオに入った時点で泣いてしまいました」と、それぞれ声を詰まらせながら「ARIA」の存在の大きさを語っていく。

佐藤はこだわった演出について「音楽は5.1chにリミックスした」と語り、「バルカローレ」「ルーミス エテルネ」といった歌についても言及。「『ルーミス エテルネ』は河井英里さんが歌っているんですけど、広橋さんが練習するときに聞いていた仮歌なので、世に出るのは今回が初めて」と明かし、「これを本編に生かせることは奇跡」と感慨深げに話す。最後に「本当に奇跡のような機会。このネオ・ヴェネツィアの世界を目一杯楽しみましょう」と観客へ呼びかけて、舞台挨拶を締めくくった。

「ARIA The AVVENIRE」は新宿ピカデリーほかにて上映中。これまでのアニメシリーズもBlu-ray BOX化が決定しており、「ARIA The ANIMATION」は12月24日、「ARIA The NATURAL」は2016年3月23日、「ARIA The ORIGINATION」は同年6月24日にリリースされる。