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東野圭吾の同名小説を原作にした「天空の蜂」は、最新鋭の自衛隊用ヘリコプター“ビッグB”を使った原子力発電所へのテロ事件と、その危機に立ち向かう人々の攻防を描くアクションサスペンス。テロを阻止するため奮闘する“ビッグB”の設計士・湯原を江口、原子力発電所の設計士・三島を本木が演じた。
作品を観終えたばかりの観客を見渡し、江口は「揺さぶられている状態だと思います。初日までこの作品に傷が付かずに迎えることができて、本当にうれしいです」と気持ちを伝える。一方、本木は「長い陣痛の末、ようやく出産することができました」とユーモアを交えながら喜びを表現。続いてキャストと監督も思い思いに感謝の言葉を述べていき、最後には原作者の東野からサプライズメッセージが。「公開初日おめでとうございます。映像と演技の熱さに目がヤケドしました」と祝福の言葉が伝えられ、登壇者たちはその独特の表現と粋な計らいに感激しきりだった。
一番思い出に残った撮影シーンについて話が及ぶと、江口は本木演じる三島と対峙するシーンを挙げて「本番、本木さんのあまりの力強さに大丈夫かなって心配になるほど凄まじかったです。あれはすごかったですね」と振り返る。本木は綾野演じる“ビッグB”を奪う謎の男・雑賀らとのシーンだと回答。雑賀が自分の指を切るという衝撃的なシーンを受けて「ようやく指が生えてきたんですね。よかったですねー」とほほえむ本木に、綾野も「そうです、ようやく生えました」とノリよく応じる。そんな2人のやり取りに、佐藤が「いや、切ってないでしょ!」と冷静にツッコむと、堤は「あれ、佐藤さん(映画に)出てたっけ?」ととぼけてみせて会場の笑いを誘った。
本作が初共演となった江口と本木。長い期間をともにした互いへの一言を求められると、まず江口が「初めての感じがしなかったです。本木くんの名前を聞いたとき、うまくいく直感があって」と口を開く。また、江口は「撮影中も刺激的な芝居のバトルができました。お互い家族もいて、子供もいて、似たような立場ですが、この年になってこのような作品に参加することが刺激になって、楽しかったです」とも。続いて本木が「僕たちは陰と陽の組み合わせなんです。江口さんは、私が思い描いた以上に繊細で……自分たちで言うのもなんですが、初めての割にはいい化学反応が生まれたと思います」と晴れやかに語り、最後に2人は固い握手を交わして公開初日を迎えた喜びをわかち合った。
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江口洋介の映画作品
リンク
- 「天空の蜂」公式サイト
- 「天空の蜂」予告編
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いとうえみこ @ito_emiko
これ、試写会チケットもらって、息子たちが行ったけど、原子力ムラについて調べたくなった、って。今、このキャストで映画化したことがすごいかも。見て来なくっちゃ!→江口洋介と本木雅弘、“刺激的な芝居バトル”経て握手交わす「天空の蜂」初日挨拶 http://t.co/UBjZl6iMmE