生と死を巡る1人の精神科医の旅路、スカッド監督作「ボヤージュ」公開

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香港で活躍する映像作家スカッドの監督作「ボヤージュ」が、本日8月29日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷でレイトショー公開される。

「ボヤージュ」 (c)アートウォーカー

「ボヤージュ」 (c)アートウォーカー

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「ボヤージュ」ポスター (c)アートウォーカー

「ボヤージュ」ポスター (c)アートウォーカー[拡大]

「ボヤージュ」は、うつ、自殺、早すぎる死、来世などをテーマに据え、スカッドが自身の経験と知人の話をもとにして描いた作品。1人の精神科医が、自らのうつと戦いながら世界各地の死にまつわる出来事をノートにつづっていくさまを映し出す。

スカッドは中国で生まれ育ち、13歳のときに香港へ移住。2005年に映画会社を設立し、死や性、暴力などのセンセーショナルなテーマを持った作品を制作してきた。「ボヤージュ」は、「有限性3部作」と題されたシリーズのラストを飾る作品となる。

「ボヤージュ」はヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開予定。

※動画は現在非公開です。

スカッド監督 コメント

親愛なる日本の皆さん、初めまして……。

私は今まで6本の映画を製作してきました。
私は自分で脚本を書き、監督をして、プロデュースをします。すべて自分の中で完結しています。採算のことを考えたりする必要もありません。
だから、私の作品は限りなくストレートで、正直で、ダイレクトで、生々しく、そしてエロチックです。ジャンルにもこだわっていません。観た人が自由に感じてくださればそれでいいのです。

私がなぜ映画を作るのかは、今の世の中に自分の観たい映画がないからです。しかし、私の中には人々に伝えたいドラマが沢山あります。だから自分と私の作品を待っていてくださる人たちのために映画を作るのです。

私は主にヨーロッパ映画を観て育ちました。そして大島渚監督をはじめ、日本の偉大な監督たちの作品も観て影響を受けてきました。でも、なぜかハリウッド映画だけは好きになれませんでした。
今、自分の作品が日本で公開されることを聞いて、私はうれしくて、飛び上がって天にも昇る思いです。日本は私が一番好きな国です。この国で自分の作品が評価されることを心から願っています。
私の作品には裸のシーンが多いです。そして私の作品に出演する俳優たちには「表現者として魂と体をさらけ出すことが一番大事だ」と常に言い続けています。
私はシャイです。しかし、自分のすべてをさらけ出すことに関しては恥じてはいけないと思っています。出会った人たちに“自分”を理解してほしいからです。
そして、日本の皆さんが私にそのチャンスを与えてくださると信じています。
皆さんと直接お話をして私をよく知っていただきたいのですが、残念ながらまだ日本語を話せません。でも皆さんにはぜひお会いしたいです。今、必死に日本語を勉強しています。その日を心から楽しみにしています……。

どうぞよろしく!

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