松尾スズキが語る“コミカルな松田龍平”の魅力、「ジヌよさらば」BD/DVD発売

松田龍平主演作「ジヌよさらば～かむろば村へ～」のBlu-ray / DVDが9月18日に発売される。監督の松尾スズキから映画ナタリーにコメントが届いた。

いがらしみきおのマンガ「かむろば村へ」を実写化した本作は、松田演じる“お金恐怖症”の主人公タケが寒村に移住し、村の人々と騒動を巻き起こすコメディ。共演には阿部サダヲ、松たか子、二階堂ふみ、西田敏行らが顔をそろえた。

劇中で体を張ったコミカルな演技を見せている松田について、松尾は「こういう役は普段あまり振られないでしょうし、僕が監督するときは極端な役が多いですけど、でもいろいろできたほうがいいに決まってますから。そういう意味で、松田龍平がイメージを守ることに頑なな人じゃなくてよかったなとは思います」とコメント。

また、松尾主宰の劇団・大人計画に所属する阿部については「僕の中ではどうしても若手っていう存在だったんだけど、もう立派な中年になっていて（笑）。中年になった阿部が中年の役をやっているのがすごくよかった」と語り、「それでもちゃんとパワフルに笑わせに入っているっていう。そういう映画を真っ先に撮れたのがうれしいですね」と積年の信頼関係をうかがわせる。

撮影が行われたのは福島・奥会津に位置する柳津町。「普通の映画だと創作して（小道具を）用意しないといけないんですけど、みんな現場にありますからね。農家のものは農家にある。だから、あれ持ってきてこれ持ってきてみたいなことを気楽に言えたんですよね。ただ、逆にネジが1本欲しいってときに、どこまで買いにいかなきゃいけないんだ！ってこともありましたけど（笑）」と本作ならではのエピソードも飛び出した。

ディスクには特典としてメイキング映像も収録されており、地元民との交流も垣間見られる。松尾は「村にしてみたら何十年に一度あるかないかのことが起きているわけですからね。しかもすごく狭い範囲ですべてのシーンを撮ってますから、そこにいる人たちは楽しいだろうなと思いましたよ」とロケを振り返った。

ジヌよさらば～かむろば村へ～

2015年9月18日発売
発売・販売元：ハピネット
価格：DVD 4536円 / Blu-ray 5616円