ナチスの手逃れた少年の実話「ふたつの名前を持つ少年」、監督が語る戦争への思い

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身の上と名前を偽ってナチスドイツの手を逃れ、たった1人で生き抜いたユダヤ人少年の実話を描く「ふたつの名前を持つ少年」。ウーリー・オルレブの小説「走れ、走って逃げろ」を映画化した本作の監督、ペペ・ダンカートのコメントが到着した。

「ふたつの名前を持つ少年」 (c)2013 Bittersuess Pictures

「ふたつの名前を持つ少年」 (c)2013 Bittersuess Pictures

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「ふたつの名前を持つ少年」の監督、ペペ・ダンカート。(c)2013 Bittersuess Pictures

「ふたつの名前を持つ少年」の監督、ペペ・ダンカート。(c)2013 Bittersuess Pictures[拡大]

ダンカートは、「観る人が純真な8歳の少年と連帯感を持ち、心に深く響くように物語を伝えたかったから、冒頭の2分でひどい暴力を受けるシーンを入れた。この映画はずっと少年の目(視点)から撮られている。観る側は彼から目を離すことなく、少年と同じようにこの先どうなるのかわからずハラハラする。願い、希望、失望が映画全編に存在し、観客も主人公と同じ気持ちを共有できるようにしたかった」と、本作での狙いを明かす。

「ふたつの名前を持つ少年」 (c)2013 Bittersuess Pictures

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主人公の少年を2人1役で演じた双子の兄弟、アンジェイ・トカチ、カミル・トカチについては、「見た目はそっくりだが、2人はまったく違う性格を持っている。そのおかげで、さまざまな感情を2人で表現してもらうことができた。カミルには繊細な部分を、アンジェイにはもっと荒っぽくてエネルギッシュな部分を演じてもらった」と述懐。

「ふたつの名前を持つ少年」 (c)2013 Bittersuess Pictures

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現代の子供たち、そして親へ伝えたいことを問われると、「思いやりを決して忘れず、お金や宗教を理由に戦争をする人間の嘘を信じないでほしい。一番罪のない人は子供で、最も苦しむのも子供」と答え、「戦争に巻き込まれることほど悲痛なことはないと、絶対に忘れないで」とメッセージを送った。

「ふたつの名前を持つ少年」は、8月15日より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国ロードショー。

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keills @bxnutk9464

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