本日8月6日、「
脚本家としても活躍する
「女性たちの目から見た戦争」をテーマに、広島に原爆が投下された8月6日に行われた同イベント。幼少期に経験した東京大空襲の様子をエッセイや絵本、講演活動を通して後世に伝えている海老名は「文芸作品のようだった」と本作を評す。「切羽詰まった戦争映画というよりも、戦時下の人間の生き方、感情を丁寧に描いている」と続け、「役者の方々は皆力演だった。特に二階堂さんの演技には驚かされた」と二階堂をはじめとするキャスト陣を絶賛する。
里子を演じた二階堂は、「脚本を読んだとき、日本語、昔の東京弁がとてもきれいだなと思いました。それを壊さないように、口調や仕草をしっかりと作り込みました」とコメント。東京弁をどのように学んだかを聞かれると「私は沖縄出身なので、東京弁のイメージといえば母と一緒に沖縄で観た小津(安二郎)監督や成瀬(巳喜男)監督の作品のセリフなんですね。なので本作に入る前にそれらの作品を観なおして研究しました」と振り返る。1991年に公開された今井正の監督作「戦争と青春」で、戦時下の東京に暮らす少女を演じた工藤は「同じ時期の東京を舞台にした作品に出演できたことはもちろんですが、少女の役をふみちゃんが演じ、その母親を私が演じていることに感慨を覚えました」と告白した。
劇中にも登場し、予告編では二階堂が朗読している詩「わたしが一番きれいだったとき」は、女流詩人の茨木のり子が終戦当時の心情をうたったもの。中学生の頃にこの詩と出会ったという二階堂は「『これが戦争というものなんだな』と茨木さんの詩を読んだとき強く実感したんです。本作の脚本を読んだときも、同じような気持ちになりました」と述べる。続けて「もし戦争映画のオファーをいただけるなら、茨木さんの詩みたいに、今の私と地続きだと感じられる作品に出たいと思っていた」と語り、同作の出演理由の一端に触れた。
「この国の空」は8月8日より全国ロードショー。
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