西川美和が直木賞ノミネート作の自著「永い言い訳」を映画化、公開は2016年

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ゆれる」「夢売るふたり」で知られる西川美和が、第153回直木賞にノミネートされた自身の長編小説「永い言い訳」を映画化することがわかった。

西川美和

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「永い言い訳」(文藝春秋)

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永い言い訳

西川美和「永い言い訳」
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「永い言い訳」は、長年連れ添った妻の事故死を心の底から悲しむことができない作家が、同じ事故で亡くなった妻の親友の遺族と交流を深めることによって、次第に変化していくさまを追った人間ドラマ。西川にとっては5本目の長編監督作となり、これまでの作品と同様に自ら原案や脚本を手がける。

西川は“人と人の別れと出会い”をテーマにした本作について「失うということがもたらす『はじまりの物語』を描きたいと思いました。これまで私は、安定していたはずの関係性が壊れてゆく物語を描いて来たように思いますが、崩壊のその後、ふたたび作り上げて行くということについてきちんと描いたことがなかったからです。『はじまりの物語』を綴ることは、人生を漕ぎ進むことの難しさに似ていますが、同時にあかるさや、楽しさにも満ちています」とコメントを寄せている。

2015年春にクランクインした本作。四季それぞれのパートを撮影した後12月にクランプアップを迎え、公開は2016年を予定している。なおキャストに関する情報は後日発表されるので、ファンは続報を楽しみに待とう。

西川美和 コメント

失うということがもたらす「はじまりの物語」を描きたいと思いました。これまで私は、安定していたはずの関係性が壊れてゆく物語を描いて来たように思いますが、崩壊のその後、ふたたび作り上げて行くということについてきちんと描いたことがなかったからです。「はじまりの物語」を綴ることは、人生を漕ぎ進むことの難しさに似ていますが、同時にあかるさや、楽しさにも満ちています。
これまでオリジナルで映画を作るときは、いつもはじめに脚本というかたちで物語を組み立ててきましたが、予算や時間の制約、という映画的な課題をいったん据え置いて、先に小説というかたちで自由に物語を作ってみることにしました。そうすることで「豊かな無駄」をゆっくりと熟成し、登場人物や物語を練り込む時間が取れたと思っています。小説は私の持ちうる言葉の限りで多くを語っていますが、こんどは言葉では語り得ないものをいかにスクリーンに映し出すかが第二の挑戦となりそうです。小説とは展開も設定も違えた部分が幾つもあります。私が原作者なので、それはもうやりたい放題です(笑)。
長期にわたる撮影ですが、キャスト、スタッフとともにあたらしい映画を探し求めて行きたいと思います。

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本の話@文藝春秋BOOKS @hon_web

尾崎世界観さんが書評してくださった『永い言い訳』ですが映画化です。>>西川美和が直木賞ノミネート作の自著「永い言い訳」を映画化、公開は2016年 - 映画ナタリー http://t.co/5nCLhlFSmL

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