SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2015のクロージングセレモニーが、7月26日に埼玉・SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザにて行われ、各部門の受賞作が発表された。
2004年より開催されているSKIPシティ国際Dシネマ映画祭は、デジタルシネマにフォーカスを当てた映画祭。長編、短編、アニメーションの3部門からなるコンペティション部門には世界74の国と地域より計684作品がエントリーし、その中から厳選された38本が映画祭で披露された。
国際コンペティションとなる長編部門では、エルネスト・ダラナス・セラーノによるキューバ映画「ビヘイビア」が最優秀作品賞に輝いた。貧困にあえぐ過酷な環境の中で生まれる少年と教師の絆を描いた同作。登壇したセラーノは、受賞にあたり「私は映画で描かれているような環境で育ちました。スタッフ、そして出演した子供たちに代わり、お礼を申し上げたいと思います。子供たちの多くは演技経験もなく、映画で描かれた通りの人生を送っており、彼らなくしてこの作品が成立することはありませんでした」とコメントしている。
国内作品から選出される短編部門では、ビデオアートの撮影に没頭する女子高生とクラスメイトの男子の交流をつづった藪下雷太の「わたしはアーティスト」、アニメーション部門では事故に遭った老父の走馬灯をノスタルジックに描き出した朴美玲の「夢かもしれない話」が最優秀作品賞を獲得した。
そのほかの受賞結果は、以下の通り。
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2015 受賞作品
長編部門(国際コンペティション)
最優秀作品賞:エルネスト・ダラナス・セラーノ「ビヘイビア」(キューバ)
監督賞:ホルヘ・ペレス・ソラーノ「絶え間ない悲しみ」(メキシコ)
脚本賞:マーク・ヌーナン「君だってかわいくないよ」(アイルランド)
SKIPシティアワード:内田英恵「あした生きるという旅」(日本)
短編部門(国内コンペティション)
最優秀作品賞:籔下雷太「わたしはアーティスト」
奨励賞:甲斐さやか「オンディーヌの呪い」、湯浅典子「空っぽの渦」
アニメーション部門(国内コンペティション)
最優秀作品賞:朴美玲「夢かもしれない話」
奨励賞:塚原重義「女生徒」、木畠彩矢香「息ができない」
審査員特別賞:水尻自子「幕」
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- SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2015 | SKIP CITY INTERNATIONAL D-Cinema FESTIVAL
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