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第15回ニッポン・コネクション招待作品である「お盆の弟」は、2005年に制作された「キャッチボール屋」以来、大崎が10年ぶりにメガホンを取った作品。キャストたちは次々と大崎を祝福し、渋川も「なんか俺、うれしいです」と自分のことのように喜んでみせる。大崎は「この瞬間が夢のようです。このためにがんばってきたようなもので」と感慨深げに話し、「多くの作品がある中『お盆の弟』を観に来てくださって本当にありがとうございます」と感謝の言葉に力を込めた。
劇中では、渋川演じる売れない映画監督タカシが、人生の再出発を図ってもがく姿が描かれる。物語について足立は「9割方、僕と監督の話」と説明。それを受け、大崎は「プロットを考えるとき日常の馬鹿話ばかりしていたのを、足立くんがすくい取っていいシナリオに仕上げてくれました。彼のおかげです」と打ち明ける。
「キャッチボール屋」にも出演した光石は「『とうとう撮るか!』っていう感じで」とオファーを受けた際の心境を述懐。「今日もさっき、開口一番『おめでとう』って伝えたら、監督が『すごいうれしいです』って言ったときぐっときて。思わずトイレに駆け込みました」と熱く語る光石に、キャスト一同は「だからいなくなったんだねえ」と納得していた。
また、演じた役が“強烈なキャラ”であるという岡田は長回しワンカットのシーンでの苦労を口にしたあと、「僕、若い頃の監督に似てるらしくて」と打ち明けると、客席のファンからは大きなどよめきが。大崎はすかさず「顔じゃないですからね!」とフォローを入れ、会場の笑いを誘う。
イベントの終盤には、ロケ地である群馬県産の高崎だるまが登壇者に贈呈され、大崎がだるまに目を入れるめでたい一幕も。渋川は「こういう映画に人がたくさん入ってほしいなと思っています」と正直な思いを吐露。「『お盆の弟』、(K’s cinemaでは)1日4回上映があるんで!」と強調し、作品が多くの人のもとへ届くことを祈った。
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