カジヒデキ、あふれるチャップリン&ルグラン愛語る「僕ら世代にはたまらない!」

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本日7月16日、東京・YEBISU GARDEN CINEMAにて「チャップリンからの贈りもの」公開直前イベントが開催され、ミュージシャンのカジヒデキが登壇した。

「チャップリンからの贈りもの」公開直前イベントに登壇したカジヒデキ。

「チャップリンからの贈りもの」公開直前イベントに登壇したカジヒデキ。

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ミシェル・ルグランの音楽について目を輝かせながら語るカジヒデキ。

ミシェル・ルグランの音楽について目を輝かせながら語るカジヒデキ。[拡大]

「チャップリンからの贈りもの」は、2人のまぬけな男が喜劇王チャップリンの遺体を誘拐し、身代金を要求しようとしたという1978年に起こった事件を、チャップリン遺族の全面協力のもと映画化した作品。このイベントでは本作の公開を記念し、チャップリンのサイレント映画「チャップリンの移民」「チャップリンの冒険」「チャップリンの霊泉」のデジタルリマスター版が日本で初めて上映された。

カジヒデキと聞き手を務めたライターの小柳帝。

カジヒデキと聞き手を務めたライターの小柳帝。[拡大]

冒頭のトークコーナーに登場したカジは、一足先に鑑賞した「チャップリンからの贈りもの」の感想を尋ねられ「事件はもちろん悪いことなんですが、この映画自体は犯人の2人の友情や家族愛を扱ったもので。チャップリンが映画に込めてきたメッセージが投影されている気がしますね」と答える。劇中に盛り込まれたチャップリン映画へのオマージュに注目したとのことで、「主人公が最初に刑務所から出てくるシチュエーションなんかは『モダン・タイムス』を思い出しました」と作品を振り返る。

チャップリンを意識して帽子を選んできたというカジヒデキ。

チャップリンを意識して帽子を選んできたというカジヒデキ。[拡大]

ロシュフォールの恋人たち」「シェルブールの雨傘」で知られるミシェル・ルグランが担当した本作の音楽の話になると、カジは「60年代の、僕の中でのルグラン全盛期の音楽を彷彿とさせるものがあって、本当に素晴らしかったです!」と一層目を輝かせる。「僕らの時代はルグランはマストみたいな感じがあって、映画音楽はもちろん『Legrand Jazz』みたいなアルバムも好きで。特にルグラン本人も出演している『5時から7時までのクレオ』という映画の、ルグランの弾け方が大好きです」と熱を込めて語る。さらに「『チャップリンからの贈りもの』では劇中のテレビCMで、さりげなく『ロシュフォールの恋人たち』の双子姉妹の歌が流れるんですよね。あと、ソフィア・ローレンの『Zoo Be Zoo Be Zoo』。ああいうサービスには思わずうれしくなりますし、僕ら世代にはたまらないはず!」と話は尽きない様子。

「チャップリンからの贈りもの」 (c)Marie-Julie Maille / Why Not Productions

「チャップリンからの贈りもの」 (c)Marie-Julie Maille / Why Not Productions[拡大]

イベントも終わりに近づくと、カジは本作を「最後はさわやかな気持ちになって絶対に涙するような、あったかい映画です。フランス映画だけにエスプリが利いていて洒落心もあるんです」とオススメした。

「チャップリンからの贈りもの」は7月18日より全国順次ロードショー。

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