本日7月15日、「
「日本のいちばん長い日」は、半藤一利によるノンフィクション書籍をもとにした人間ドラマ。太平洋戦争で日本の降伏が決定し、それが国民に告げられるまでの一部始終を描く。
舞台挨拶で原田は「先日の試写会では『人間が歴史の一面でどういう行動を取るかがしっかりと描かれていた』と評価していただきました。この作品は、全国の公開劇場が、前作の『駆込み女と駆出し男』と比べて少なく、1回も上映されない県もあります。皆さんから要望の声を上げていただけたらうれしいです」と挨拶。
陸軍大臣の阿南惟幾を演じた役所は「終戦からたった70年で、この国は大きく変わったように思います。岡本喜八監督によって随分前に映画化されていますが、今回その作品と大きく違うのは本木さんが演じる昭和天皇が堂々と出てくることでしょうか。普通は物語の中に、昭和天皇が直接姿を現わすことはほとんどないので」と本作の特色を述べる。
昭和天皇に扮した本木は、自身の役柄に大きなプレッシャーを感じたことを明かしながらも、「賛否はすべて受けるつもりです」と力強く語る。そして「この役柄と、実際の私には大きなギャップがあります……。私は鈍い人間ですし、戦争についても興味を持った時間が少ないのです。難しい専門用語を理解するのとは別に、とてもシンプルな言葉が随所で残像のように突き刺さってくると思うので、それを楽しんでいただけたら」と観客にメッセージを送った。
青年将校・畑中役の松坂は「僕たちのように若い者の役柄を“動”とするなら、役所さんや本木さんは“静”で、それぞれが時代の動きの中で変わっていく様子が、怖いなと僕は感じました。3回くらい観てくださったらこの映画の深いところがより分かってくると思います」と、真剣な面持ちで作品をPRする。
最後に司会者から一言求められると、原田は現在の日本の状況に触れながら「民意とは、国民を救うというのはどのようなことか、70年前の根っこにもう一度戻って考えてみてください」と観客1人ひとりに視線を向けながら言う。そして役所が「70年前にこういった方々が日本の将来を決めました。この物語の背景では広島と長崎に原爆が落ちて、戦地では兵士たちが飢えに苦しみました。戦争は嫌なものですから、二度と繰り返さないようにという気持ちをこの映画を観た皆さんに抱いてほしいです」と述べ、舞台挨拶を締めた。
「日本のいちばん長い日」は8月8日より全国でロードショー。
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- 「日本のいちばん長い日」公式サイト
- 「日本のいちばん長い日」予告編
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