これは昨日7月13日に東京・LIQUIDROOMにて行われた電気グルーヴのライブ終演後に上映された予告映像の中で明らかになったもの。本作は、今年2月に2015年夏公開予定の作品としてアナウンスされていたが、制作上の都合により冬公開に延期された。
また今回の発表にあわせて
監督を務める大根は、公開延期の理由を交えながらコメントを発表。電気グルーヴを「いちばん面白くて、いちばん狂っていて、いちばんカッコ良い先輩たちは、同時にいちばん近づきたくない、すなわちいちばん仕事をしたくない存在でした」と称し、目下苦心しながら映画を編集中であることを告白している。そして石野卓球から「頼んだ覚えはない」、ピエール瀧からは「まかせる。出来上がりを観て文句を言う」と言われたことを明かし、「誰かこの仕事代わって!!!」という言葉でコメントを締めくくっている。
大根仁 コメント
いちばん面白くて、いちばん狂っていて、いちばんカッコ良い先輩たちは、同時にいちばん近づきたくない、すなわちいちばん仕事をしたくない存在でした。
昨年春、この映画の企画をマネージャー道下氏に告げられたとき、それは赤紙招集のような、恐怖新聞が届いたような気持ちでした。道下氏もそれを気遣ったのか、高級鰻店をセッティングしてくれたのですが、せっかくの鰻もマムシの蒲焼きにしか思えませんでした。「オレが断ったらどうなりますか?」「んー、まあ誰か別の監督にお願いすると思いますが…二人から挙がったのが大根さんの名前だったんですよ」「…」電気グルーヴ過去25年の映像をエディット&ディレクションする。過去、それなりに難易度の高いミッションをこなしてきた自負はありましたが、いちばんカッコ良い先輩たちが、怖い批評家であることも知っているオレは、この仕事に確実に「地獄」を予感しました。サブカル世代の合い言葉である【でもやるんだよ!】で乗り切れる仕事でもないことも。今、出来上がった作品を見て思うことは…っていうか、まだ出来上がっていません!! 昨年のフジロックフェスティバルから撮影を始めて、過去25年分の膨大な映像素材(250時間、5テラ!!!)をチェック&チョイスして、本格的な編集をスタートさせたのが桜咲く頃でしたが、電気グルーヴのヒストリーを2時間やそこらでまとめることなんかできるわけないじゃないですか!!! というわけで、当初「夏公開」の予定が「冬公開」ということになってしまいました…。さらに最近会った卓球さんは「頼んだ覚えはない」、瀧さんは「まかせる。出来上がりを観て文句を言う」と…。誰かこの仕事代わって!!!
DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~
2015年12月ロードショー
監督:大根仁
<出演者>
電気グルーヴ(石野卓球、ピエール瀧)/ 天久聖一 / Andi Absolon(元ヨーロッパブッキングエージェント)/ ANI(スチャダラパー)/ Bose(スチャダラパー)/ CMJK / DJ TASAKA / 日高正博(スマッシュ代表取締役)/ ケラリーノ・サンドロヴィッチ / 道下善之 (ソニー・ミュージックアーティスツ)/ 中山道彦(ソニー・ミュージックアーティスツ代表取締役)/ 小山田圭吾 / SHINCO(スチャダラパー)/ 砂原良徳 / 山口一郎 (サカナクション)/ 山根克巳(LIQUIDROOM)/ 山崎洋一郎(rockin'on JAPAN総編集長)/ WESTBAM
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