本日6月20日、「
登壇者らの製作にあたっての苦労や、公開を迎えての気持ちが明かされる中で、話は昨日6月19日に行われた公開前夜祭イベントの話題へ。「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の監督である押井守が冲方の脚本を褒めていたというエピソードが披露され、石川は「あの押井守が脚本を褒めているのを初めて聞きました」と驚きを伝える。さらに「どうしちゃったんだろうと思いましたよ。この人でも褒めることがあるんだと」という冲方の冗談を受けて、黄瀬も「ちょっといいこと言っておかないと、誰も仕事してくれないと思ったんじゃない?」と重ね、会場の笑いを誘う。
劇場版1作目では、少女型義体の素子を演じていた坂本。「不思議ですね。15歳のときに初めて『攻殻機動隊』の世界に参加させてもらって、まさか『ARISE』から自分が(主演として)素子を演じるなんて。最初は内容がすごく難しいと感じていたんですが、20年経って時代が『攻殻機動隊』のSFの世界に近づいたと思う」としみじみ語る。続いてキャラクターの魅力について尋ねられると、「ファンとして見てきた草薙素子は完璧で強くて色気があって、自分とはかけ離れたミステリアスな魅力があると思っていました。でも私が演じた『ARISE』からは失敗したり未熟な一面も見せていて、共感という観点から素子を好きになりました」と答えた。
長編映画の音楽を担当したのは初めてだという小山田は、「アニメーションは実写に比べて情報量が少ない。かといって音楽に情報を入れすぎるとセリフや効果音とぶつかってしまうので、バランスに注意しました」と振り返った。坂本が歌う主題歌のレコーディングはごく短時間で終わったとのことで、「(レコーディングの回数が)5回とか……? 結構難しい曲だと思ったんですが、練習されてたんですか?」と首をかしげる。坂本は「練習してないと言うべきではないので……はい、しました(笑)。難しさが逆に燃えるんです」と笑顔で説明した。
石川は「『ARISE』からこの『新劇場版』に至るまで、『攻殻機動隊』が誕生するまでを描くことを目指してやってきました。でも終わってみたらそこにゴールはなく、新しい種が生まれた。その種を皆さんで育てていってほしい」と観客に訴えかけ、冲方も「このあとどのように受け継がれるにせよ、『攻殻機動隊』が次の25年を生き続けてくれたらと思っています」と続編に期待を寄せる。
最後に坂本が、この作品は「卒業」がテーマであったと明かし、「私が『草薙素子役の……』と挨拶するのはもう最後だと思います」とコメント。「卒業は寂しいですが、とてもいい気持ちで任務完了できたと思います」と語り、会場は拍手に包まれた。
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