東日本大震災によって職を失ったスイス人が、日本を徒歩で縦断する姿を追った記録映画「
スイスの旅行代理店で日本担当として働いていたトーマス・コーラ氏は、震災をきっかけに職を失ってしまう。日本を訪れる観光客が減っていることに心を痛めたコーラ氏は、日本の北端から南端まで歩き安全であること、美しさを失っていないことをブログで世界中に伝えることを思い付く。
たった1人で歩き続ける旅は5カ月間2900kmにおよび、新聞記事で彼の歩みを知ったスイス人映画作家のヤンとステファンのクヌーセル兄弟によって、記録映画「ネガティブ:ナッシング 全てはその一歩から」が作られた。タイトルの「ネガティブ:ナッシング」とは、コーラ氏のブログで日々つづられていた「ネガティブなもの、何もなし」という言葉の引用だ。コーラ氏はスイス帰国後、日本旅行専門の旅行代理店を立ち上げたという。
映画はクラウドファンディングを使った自主制作で、完成までに時間を要したが、地元スイスでは1万人以上の観客を動員。スイス インターナショナル エアラインズの機内では6カ月間上映された。日本でも2013年11月に東京・UPLINKで公開されている。
このたび発売されたDVDは公式サイトから注文が可能で、クヌーセル兄弟の手によってスイスより発送される。
ヤン・クヌーセルの映画作品
リンク
- 「ネガティブ:ナッシング 全てはその一歩から」公式サイト
- トーマス・コーラ公式サイト
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東日本大震災に心を痛めたスイス人の日本縦断ドキュメンタリーがDVD化 - 映画ナタリー http://t.co/ERIXGhLsDW