フェリーニ「アマルコルド」修復計画が始動、ヴェネツィア国際映画祭で上映も

「甘い生活」「道」などで知られるフェデリコ・フェリーニの監督作「フェリーニのアマルコルド」の修復プロジェクトがスタートした。

「フェリーニのアマルコルド」は、イタリア北部の港町リミニを舞台に、少年チッタと彼を取り巻く人々の1年間を切り取った人間ドラマ。少年チッタが母との死別や初恋、失恋などを通して成長するさまを描き、第47回アカデミー賞にて外国語映画賞を受賞した。出演はブルーノ・ザニン、マガリ・ノエル、アルマンド・ブランチャ、プペラ・マッジオら。

このプロジェクトは映画保存のための団体、チネテカ・ディ・ボローニャを筆頭に、同作の製作に携わったコムーネ・ディ・リミニ、配給元のワーナー・ブラザース、オンラインストアのユークス・ドットコムなどのバックアップによって進められる。修復はイタリアのリマージネ・リトロヴァータ研究所が担当するという。

なお、修復版の「アマルコルド」は、イタリアで9月に開催される第72回ヴェネツィア国際映画祭にて上映される予定。