本日5月27日、東京・TSUTAYA O-EASTにて「ソレダケ / that’s it」の初日舞台挨拶が行われ、
「ソレダケ / that's it」はバンド
3年前にこの映画のオファーを受けた染谷は、監督から「体力作りをしてくれ」と頼まれたという。水野も撮影でひたすら走り続けたと苦労を明かしたが、渋川は「僕は体力作りのために、エスカレーターではなく階段を2段飛ばしで上るようにしていました」と笑いを誘い、村上も「僕は低カロリーで省エネな役でした」と飄々とコメント。
続いて会場には公開祝いの酒樽が運び込まれ、樽をギターで割るよう指示された村上は「安易でしょ?」と客席に笑いかける。そして石井の掛け声を合図に盛大に鏡割りが行われた。
さらに映画ナタリーは舞台挨拶終了後、石井と染谷に取材を敢行。本作が完成に至るまでの経緯を語ってもらった。
もとの企画では、作品の中でブッチャーズ4人によるライブ映像と“ブッチャーズになれなかった4人”の物語を交互に映し出す予定だったという。その時点で吉村と対をなす物語部分の主役に染谷を抜擢したことについて石井は「とにかく彼と一緒にやりたかった」と、心底惚れ込んでいる様子。染谷は「今まで経験したことがないような企画だったので驚きました。でも、もともとブッチャーズが好きだったし、監督がまた新しいものに向かって踏み出すときに自分を指名してくれたのがうれしかったです」と顔をほころばせる。
しかし吉村が急逝してしまったことで企画は一旦中断。すでに出演が決まっていた染谷、渋川、村上の3人はそれでも石井を待ち続けたという。そしてまったく別の作品として新たな脚本が完成したときのことを振り返り、石井は染谷に「びっくりした?(笑)」と問いかける。「もともとは(フェデリコ・)フェリーニのような、映像のびっくり箱みたいなものを作る予定で、彼らの音楽をいろんな切り口で表現しようとしていたんです。でも最後にできたものは正反対な、激情のドラマになったから」と話す石井に対し、染谷は「自然に受け入れられました」と返答。「監督は激しい、混沌とした中にでも一本軸を持っている方なので、自分もその土台さえ大切にすればあとは暴れていいと言っていただけて。そういう意味では以前主演した『生きてるものはいないのか』にも近い感覚がありましたね」と信頼関係をうかがわせた。
最後に石井は、この映画がライブハウスにて“爆音上映”の形で上映されることについて「本編がそもそも爆音になってるんですよ。それもただ音がデカいだけじゃなくて、沈黙の部分が引き立っていたり、普段聞こえないような音まで聞こえたり、スタッフや役者ががんばってくれたものがすべて感じ取れるようになってるんです」とこだわりを語る。すでに本作を3回観たという染谷は「よく『劇場に足を運んでください』なんて言いますけど、この作品こそ劇場で観ないと意味がないと言える作品だと思います」と映画を強くオススメした。
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- 映画「ソレダケ / that's it」公式HP
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辻本 貴則 / Takanori Tsujimoto @TakaTsujimo
石井岳龍監督の最新作「ソレダケ / that’s it」が昨日から公開。本作にてVFXを担当しております。これぞまさにロックな映画。あ、映画もそうですが、なにより監督が一番ロックな方でした。レジェンドとの仕事は貴重な体験でした! http://t.co/rPcompqUnV