ベロッキオやフェリーニの作品が渋谷に集結、イタリア映画特集で怪作ウエスタンも

特集上映「イタリア萬歳II」が、6月6日から26日まで東京・シネマヴェーラ渋谷にて開催される。

「イタリア萬歳II」は、同館で2008年に開催されたイタリア映画特集の第2弾。1956年から2012年にかけて公開された作品計20本が並ぶ。

特集上映では、ブルジョア一家に生まれた青年が家族を破滅させていく姿を描いた「ポケットの中の握り拳」、ファシズム運動を展開した政治家ムッソリーニの愛人に迫る「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女」など、イタリアを代表する鬼才マルコ・ベロッキオの監督作5本を紹介。また市川崑がメガホンを取り、日本でも広く知られるキャラクターが活躍するパペットアニメーション「トッポ・ジージョのボタン戦争」、イランの名匠アッバス・キアロスタミが監督を務め、イギリス人作家とそのファンの女性との会話をつづったラブストーリー「トスカーナの贋作」といったイタリア製作の作品も扱われる。

ルキノ・ヴィスコンティ、フェデリコ・フェリーニら巨匠の作品や、マカロニウエスタンの怪作「続・荒野の用心棒」「情無用のジャンゴ」などもそろう同特集上映。イタリア映画の奥深さが感じられるプログラムを観に足を運んでみては。

イタリア萬歳II

2015年6月6日（土）～26日（金）東京都 シネマヴェーラ渋谷
＜上映作品＞
「ポケットの中の握り拳」
「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女」
「トッポ・ジージョのボタン戦争」
「トスカーナの贋作」
「ボッカチオ'70」
「熊座の淡き星影」
「続・荒野の用心棒」
「情無用のジャンゴ」ほか
2本立て料金：当日券1400円 / シニア、会員1000円 / 大学・高校生800円 / 中学生以下500円
※「ボッカチオ'70」「熊座の淡き星影」は、1本立て1000円均一