本日5月20日、「
半藤一利のノンフィクションをもとに「クライマーズ・ハイ」「駆込み女と駆出し男」の原田眞人がメガホンを取った本作は、太平洋戦争末期を舞台に、日本の降伏が決定してからそれを国民に告げるまでの裏側を追った人間ドラマ。1967年にも岡本喜八によって映画化されている。
陸軍大臣の阿南を演じた役所は「終戦の日を境に、日本人はまったく違う国民になった気がします。その精神に少しでも近づけたらいいなと思いました」と出演への経緯を真摯に語る。また昭和天皇役を務めた本木は「(出演依頼があったときは)逃げ出したい気持ちと、この役を逃したくない気持ちの間で揺れました」と振り返り、決断にあたっては義母の樹木希林に強く背中を押されたことを告白した。
さらに内閣書記官長の迫水役の堤が「気楽な気持ちで撮影に挑んだのですが、あの場にいるのも嫌になるほどの緊張感がありました! もうあんな思いはしたくない!」と 大げさな口ぶりで語り、会場の笑いを誘う。そして陸軍少佐の畑中に扮した松坂は「畑中らしい純真さを大事に、疑うことをせず、ただ信じることだけを大事にしていました」と、劇中の畑中を想起させるまっすぐな瞳で述べた。
質疑応答の最中には、松坂が役のために坊主頭にしたところすっかり気に入ってしまったことが明かされ、他の登壇者がそれをからかう一場面も。松坂は「濡れてもすぐに乾くので楽でした」と恥ずかしそうに笑う。
最後に役所が「この映画がずっと皆さんの記憶に残る作品になればうれしいです。次に映画化されるときは、松坂くんが阿南を演じてくれれば」と満面の笑みを浮かべながら力強く語り、会見は終了した。
「日本のいちばん長い日」は、8月8日より全国でロードショー。
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