モスクワ国際映画祭は、1959年よりロシアの首都モスクワで2年に1度開催。日本映画ではこれまでに、新藤兼人がメガホンを取った「裸の島」や、熊切和嘉が監督を務めた「私の男」などが出品され高い評価を受けている。
中脇初枝の同名小説を原作にした「きみはいい子」は、学級崩壊や児童虐待、認知症などセンセーショナルなテーマを取り扱うヒューマンドラマ。「横道世之介」「悼む人」の
前作「そこのみにて光輝く」でモントリオール世界映画祭の最優秀監督賞をはじめ数々の賞に輝いた呉は、出品に関して「日本の、どこにでもある町の、どこにでもいる人を描きながら、この映画はもしかしたら、世界のどこかの誰かにも通じるのではと、その『誰か』にこそ見てもらえたらと、こっそり思っていました。モスクワ映画祭コンペティション部門への出品が決まったとお聞きし、そんなわたしの願いが早くも通じたようで、とってもうれしいです」とコメント。「日本での公開直前に、モスクワでのコンペ上映だなんて、ワクワクさせてもらえることに心から感謝です」と喜びを語った。
「きみはいい子」は6月27日より東京・テアトル新宿ほかにて全国ロードショー。また6月20日から26日までの期間「『きみはいい子』公開記念 呉美保監督特集」が東京・テアトル新宿にて開催される予定だ。
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