ビル・マーレイ演じる不良老人が、12歳の優等生に教える人生の楽しみ方

ビル・マーレイの主演作「ヴィンセントが教えてくれたこと」が2015年秋より全国で公開される。

アルコールとギャンブルをこよなく愛する老人ヴィンセントと、12歳の大人びた少年オリバーの奇妙な交流をコメディタッチで描いた「ヴィンセントが教えてくれたこと」。ビル・マーレイ演じるいい年をして大人になりきれないヴィンセントは、両親の離婚によりつらい思いをしてきたオリバーと触れあうことで心が成長していく。バーに競馬場にとあちこち連れ回すヴィンセントと反発しあうオリバーも、彼のがさつな態度に隠された優しさや痛みを感じ取り、その思いを周囲に伝えようとする。

本作は監督と脚本のセオドア・メルフィが初めて挑んだ長編作ながらも、第72回ゴールデングローブ賞で作品賞候補に。2004年に「ロスト・イン・トランスレーション」で同主演男優賞に輝いたビル・マーレイも、11年ぶりのノミネートを果たした。作品のポスターやキービジュアルからは、自由気ままなヴィンセントをのびのびと演じている様子がうかがえる。

2人を取り巻く型破りな登場人物には、ナオミ・ワッツが妊婦のストリッパー役、メリッサ・マッカーシーが悩めるシングルマザー役で出演。バーでの注文方法やオッズの読み方、いじめっ子の鼻をへし折る方法などヴィンセントが教える一見ろくでもないことの数々は、オリバーの心にどう響くのか。続報に期待しよう。