「ラブ＆ピース」RC流れる予告編、長谷川博己がキモ男から銀髪ロックスターに

園子温監督の最新作「ラブ＆ピース」の予告編が公開された。これまでの特報映像と異なり、初めて登場人物たちのセリフが確認できる。

長谷川博己と麻生久美子が出演する「ラブ＆ピース」は、血、死、エロといったこれまでの園子温作品のイメージを封印し、直球で愛を描いた作品。4月16日から開催されている北京国際映画祭では日本映画初のコンペティション部門への正式出品を果たした。この映画で園は初めて特撮技術を使い、スケールの大きな演出に挑戦している。

予告映像は、長谷川演じるサラリーマン、鈴木良一の情けない姿から始まる。ミュージシャンの夢に破れ、会社でもみじめな思いをして過ごしていた良一は、片想いの相手、寺島裕子とまともに会話ができずにいた。あるとき良一はデパートの屋上でミドリガメと運命的な出会いを果たし、このカメこそが冴えない自分の人生に欠けていた最後の“パーツ”であると確信する。しかしその最愛のカメ“ピカドン”をトイレに流してしまうことで、彼の人生が一変することに。

RCサクセションの「スローバラード」が流れる予告編の後半では、良一はスタジアムを満員にするほどの人気ロックスターに大変身を遂げる。「俺は君の知ってる鈴木良一じゃないんだ！」というセリフの後には、突如現れた大きな謎の影が東京の街を襲う。

気弱で地味な長谷川博己とカリスマロックスターと化した長谷川博己、どちらも味わうことができる「ラブ＆ピース」。6月27日の公開を楽しみに待とう。