4月6日、東京・ニッショーホールにて「
本作は作家、ミュージシャン、パーソナリティとして幅広く活動するドリアン助川の小説「あん」の映画化作品。とある街の小さなどら焼き屋「どら春」を舞台に、ハンセン病を患っていた老女、徳江とその周囲の人々が紡ぐ人間ドラマを描いている。
出演者たちはそれぞれ劇中の衣装をまとって舞台挨拶に登場。体調を考慮して車椅子での登壇となった樹木は、「『これが私の最後の作品になるかもしれない』と言えと宣伝部に言われて、嫌だ嫌だと言っていたら、昨日寒かったから具合が悪くなって」と話し、早くも会場を沸かせる。孫娘である内田との初の本格共演について、「監督からあまり親しくならないようにと言われていたから、あまり共演という感じがしなかった」と述懐。内田が、初号を観た父の本木雅弘から「がんばったね、自然にお芝居ができていてよかった」と言われたことを明かすと、「でも一番がんばったシーンはカットされてる」とすかさず暴露、“希林節”はこの日も健在だった。
河瀬組初出演で「どら春」の雇われ店長、千太郎を演じた永瀬は「現場では常に千太郎でないといけない。『徳江さんおはようございます』ならいいけど、『樹木さんおはようございます』とは言えない現場だった」と、河瀬監督の徹底した演出を明かす。
最後は「キャストが自分たちの生をそそいでくれた。これから観る皆さんが映画を育んでくれると信じている」と河瀬監督が観客にメッセージを送り、桜吹雪が舞う中舞台挨拶は終了した。
「あん」は5月30日全国公開。
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