歴史に翻弄された名作、ルノワール監督「ピクニック」が鮮やかによみがえる

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印象派の画家ピエール=オーギュスト・ルノワールの息子、ジャン・ルノワールが監督を務めた中編「ピクニック」のデジタルリマスター版が6月より公開される。

印象派の絵画を思わせる「ピクニック」のワンシーン。

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「ピクニック」のメインビジュアル。

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ヌーヴェルヴァーグをはじめ多くの作家に影響を与えたジャン・ルノワール。戦火を逃れるため複数の国を転々としながら、「素晴らしき放浪者」「河」「草の上の昼食」などの作品で監督を務めた。

「ピクニック」は、休暇を過ごすために湖畔の宿を訪れたパリの商店主デュフールとその一家の姿を、湖面や森の木々など多くの自然と共に映し出す。画家の父も得意とした田舎の風景が、モノクロームのフィルムで描かれていく。

避暑地での恋も描かれる「ピクニック」のワンシーン。

避暑地での恋も描かれる「ピクニック」のワンシーン。[拡大]

1936年に撮影が終了したものの、完成前に第二次世界大戦が勃発しドイツ軍によって破棄されてしまった同作。ところがオリジナルネガは、映画の保存、修復、配給を目的とするシネマテーク・フランセーズの創設者アンリ・ラングロワによって救出されており、1946年にパリで初公開となった。今回の上映は、戦後70年を記念して行われる。

「ピクニック」は、6月より東京のシアター・イメージフォーラムで公開。その後、全国で順次公開される。

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8/15(土)公開【ピクニック デジタル・リマスター版】歴史に翻弄された名作、ルノワール監督「ピクニック」が鮮やかによみがえる!
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