いずこねこをサクライケンタが最後に語る「映画のおかげで完結できた」

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3月22日、東京・K's cinemaにて「世界の終わりのいずこねこ」上映後にトークショーが行われ、いずこねこ総合プロデューサーのサクライケンタとプロインタビュアーの吉田豪が登壇した。

映画「世界の終わりのいずこねこ」ポスター (c)2014「世界の終わりのいずこねこ」製作委員会

映画「世界の終わりのいずこねこ」ポスター (c)2014「世界の終わりのいずこねこ」製作委員会

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上映後のトークショーの様子。左から、プロインタビュアーの吉田豪、いずこねこ総合プロデューサーのサクライケンタ。

上映後のトークショーの様子。左から、プロインタビュアーの吉田豪、いずこねこ総合プロデューサーのサクライケンタ。

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茉里によるソロアイドルプロジェクトいずこねこは、2014年3月にサクライのTwitter上で突如活動休止が発表された。しかし当時企画段階だった映画「世界の終わりのいずこねこ」はその後も制作が進められ、この映画の完成をもっていずこねこの活動に終止符が打たれた。

映画の原案と音楽を担当したサクライは、現在はアイドルユニットMaison book girlのプロデュースを手がけている。この日「今は新しい活動のこともあるので、いずこねこについて公の場で語るのは今日で最後にします」と宣言したサクライが、茉里との関係と映画制作秘話について語った。

「いずこねこは僕の精神的な病のせいで終わることになってしまったんです。当時は本当に映画が作れるような状況ではなくて。撮影中も茉里ちゃんと和解できていませんでした」と明かす。「でもこの映画があったおかげできちんとした形で活動を完結させることができたし、今は茉里ちゃんと普通にLINEできるくらいになりました」と現状を報告した。

「世界の終わりのいずこねこ」は、パンデミックや隕石の接近で世界の終わりが近づく中、父親の作った歌でアイドルとして宇宙にライブ配信を続ける少女、イツ子の物語。「病んで言葉が話せなくなってもイツ子のために曲を作り続けるお父さんは、まさにサクライさんですよね?」と聞かれたサクライは、「実は、僕がお父さん役をやるという話もあったくらいで(笑)。さすがに見た目も年齢も辻褄が合わなくなるので無理でしたけど」と答えた。

さらに出演しているミスiD2014グランプリの蒼波純に対して、サクライが異常なほどの思い入れを暴露。「大好きな蒼波純ちゃんのおかげで全部成し遂げられたようなものです。サントラの中には、廃墟での撮影の合間に1人で遊ぶ純ちゃんを見て作った曲もあります。何より精神的につらい時期だったので、純ちゃんと触れ合って癒されたおかげで制作に挑めました」と感謝を述べた。映画の最後に蒼波がセリフを発するシーンは、サクライがタイミングや撮り方まで細かく指示を出した渾身のカットだという。

映画「世界の終わりのいずこねこ」はK's cinemaほかにて上映中。映画のパンフレット代わりのブックレットが収められたサウンドトラックも、劇場と全国のタワーレコードで販売されている。またナタリーストアでは「世界の終わりのいずこねこ」公開記念グッズも展開中だ。

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吉田光雄 @WORLDJAPAN

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