保護なき純潔

ホゴナキジュンケツ
Nevinost bez zastite

製作:1968年(ユーゴスラビア)

解説 1942年に製作されながらナチス・ドイツの検閲にあい、公開禁止となったセルビア映画があった。「保護なき純潔」というその映画の監督、主演を務めたのが幼き日のマカヴェイエフのヒーローでもあったアクロバット師のドラゴリューヴ・アレクシッチである。その「保護なき純潔」の断片と、作品にかかわった人々のコメントや、当時のニュースフィルム、そしてアレクシッチのその後の軌跡などを交錯させていきながら、当時の社会情勢をカリカチュアライズして描いていくマカヴェイエフの代表的傑作とされる。占領下にもかかわらず映画製作を敢行したアレクシッチに敬意を表しながら、純粋なる精神と愛の勝利をうたった映画愛にあふれる作品であるとして、現在に至るまで称賛を受け続けている。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:ドゥシャン・マカヴェイエフ

キャスト

ドラゴリューヴ・アレクシッチ
アナ・ミロサフリェヴィッチ
ヴェラ・ヤヴォノヴィチ・セグヴィッチ

受賞歴

第18回ベルリン国際映画祭 コンペティション部門
銀熊賞(審査員特別賞) / 国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)