彼方へ

彼方へ

カナタヘ

上映時間:106分 / 製作:1991年(独=仏=カナダ)

解説 ニュー・ジャーマン・シネマの旗手、W・ヘルツォークが登山の世界に生きる男たちにスポットを当てた人間ドラマ。現代登山の父とうたわれるラインホルト・メスナーをモデルに、自然と人間の壮大な物語を生み出している。垂直の岩壁に覆われたセロトーレ山は、地上で最も登頂が難しいといわれる山。ロッチャはこれまでに二度、この山に挑み失敗している。それだけに彼は慎重になっていたが、ライバルのマーチンはそんな彼の態度に苛立ち、ロッチャの盟友ハンスとともに登頂を決行。だが雪崩でハンスが帰らぬ人となり、マーチンだけが下山。彼は登頂の成功を主張し、一躍名声を手に入れ、ロッチャの恋人の心をも奪ってしまう。友人と恋人を失ったロッチャは傷つき、現地にとどまる。やがて登頂に疑惑を持たれたマーチンが再び、セロトーレ山に登ることを知り、ロッチャは一人ザイルを手に巨大な岩山へと向かう……。物語さながらの過酷な状況下で撮影された、壮大な大自然の風景が圧倒的に素晴らしい。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:ヴェルナー・ヘルツォーク
音楽:アラン・ラム

キャスト

ヴィットリオ・メッツォジョルノ
マチルダ・メイ
ブラッド・ドゥーリフ
ドナルド・サザーランド
シュテファン・グロバッツ

受賞歴

第48回ヴェネツィア国際映画祭 コンペティション部門
金のオゼッラ賞

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