タクシー・ブルース
タクシーブルース
上映時間:110分 / 製作:1990年(ソ連=仏)
解説 脚本家として多くの映画にかかわってきたP・ルンギン監督の処女作。現代のモスクワを舞台に、一人のタクシー運転手が見たままの姿を、映画の中に定着させている。サックス奏者リョーシャたちを乗せ、夜のモスクワを走るタクシー。ところが運賃を踏み倒されてしまい、怒った運転手のシュリコフは、なんとか彼を見つけ出した。リョーシャと取引をし、モスクワのアンダーグラウンド世界に足を踏み入れるようになっていくシュリコフ。ドラッグやアルコールに溺れながらも、やがてアメリカで成功を手にするリョーシャ。だがシュリコフは、相変わらずつまらぬタクシー運転手として夜のモスクワを流している……。映画の世界でもペレストロイカの浸透には目を見張るものがあるが、この作品もまた、ペレストロイカがなければ存在しない映画であっただろう。ソビエトのブラックマーケットに大胆に迫った映像や、現実のモスクワを切り取った迫真の構図などが、センセーショナルな話題を呼んだ。
スタッフ |
監督:パーヴェル・ルンギン |
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キャスト |
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受賞歴 |
第43回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門
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