大地のうた

ダイチノウタ

上映時間:125分 / 製作:1955年(インド)

解説 ベンガルの貧しい下級官吏の息子の成長過程を追った大河ドラマ3部作の第1作。オプー少年の父が賃労働で遠出する間、貧窮をきわめる生活を母は必死で切り盛りする。しかし、姉が肺炎で倒れたのに意を決して、新しい生活を求め一家は住みなれた故郷を離れていく。インドの片田舎の日常生活を、少年のくもりのない眼を通して、静かに力強く描ききったレイの処女演出は、厳しいリアリズムと節度のある叙情性をもっていて見事。特に、オプーが優しい姉を連れ、森を抜け、すすき野を横切って、平原を走る汽車を見に行くシーンは、大自然を映し出すモノクロ映像が少年の遠い憧れにきらめいて、実にみずみずしい。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:サタジット・レイ
音楽:ラヴィ・シャンカール

キャスト

シュビル・バナージ
カヌ・バナージ
コルナ・バナージ
チュニバラ・デビ

受賞歴

第9回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門
ドキュメンタリー賞