新しき家族
アタラシキカゾク
上映時間:56分 / 製作:1939年(日本) / 配給:松竹大船
解説 現代風俗映画を得意とする巨匠・渋谷実が、浜本浩の2作「流離の人々」「少年の日」より、前者からは地方小資本家の悪業という社会的問題を、後者からは父と子の相克という家庭問題を同時に追求せんとした野心的力作。村一番の名家、村里家の一人息子・健作は自分が元家政婦と父の間の子だと知り、衝撃のため家を出て、叔父の新聞社に入社する。彼はそこで路線バス開通をめぐる贈賄事件に遭遇。その事件の背後には父の姿が……。心理描写はきめ細かく、特に最後に父を許そうとした主人公が父の死を知り、一人の新聞記者として社に電話連絡する場面は深く胸に迫る。現存するフィルムは不完全版。
スタッフ |
監督:渋谷実 |
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キャスト |