狩人
カリウド
I KYNIGHI
上映時間:172分 / 製作:1977年(ギリシャ=独=仏)
解説 ギリシャが誇る巨匠アンゲロプロスが、母国の現代史を流麗な語り口で綴った秀作。1976年、雪深い山荘に集った男女が、四半世紀も前の兵士の遺体を発見するという奇抜な設定で、ギリシャ現代史のひずみを辛らつに語っていく。特筆すべきは、なんといっても驚くほど自然なワンシーン、ワンカット。現代の男女の語らいを映し出しながら、スーッとカメラがパンすると、そこはもう過去の世界。そしてエピソードが終わるとまたパンし、映像は現代を映し始める。緻密な計算と、確かな演出力、そして現在は過去の連なりでしかないというアンゲロプロスらしい思想性に貫かれた、類いまれな秀作だ。DVDは「テオ・アンゲロプロス全集(1)」に収録。
スタッフ |
監督:テオ・アンゲロプロス |
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キャスト |