キッチン(1989年)
キッチン
上映時間:106分 / 製作:1989年(日本) / 配給:光和インターナショナル
解説 超ベストセラーとなった吉本ばななの同名小説を、森田芳光が映画化。たった一人の肉親だった祖母に死なれ、天涯孤独の身となった少女・みかげ。彼女は、生前に祖母の知り合いだったという青年・雄一の誘いで、彼のマンションに住むことになる。そのマンションには、雄一の母・絵里子(実はゲイの父親)も同居していた。女二人(?)と青年との奇妙な共同生活が始まるが……。舞台を函館に設定し、坂と路面電車などを効果的に使ったロケーションが素晴らしい。森田お得意の無機質な感覚が生かされ、3人それぞれの性別を越えた人格をうまく引き出している。この作品で映画デビューしたスーパー・モデル、川原亜矢子のすがすがしい魅力が、映画のトーンにピタリとはまり、新たな“森田ワールド”の核として見事に生きている。橋爪功の好演、松田ケイジの不思議な存在感も忘れられない。
スタッフ |
監督:森田芳光 |
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キャスト |
桜井みかげ:川原亜矢子
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