火まつり
ヒマツリ
上映時間:126分 / 製作:1985年(日本) / 配給:プロダクション群狼
解説 柳町光男が、作家・中上健次の脚本を得て、自然と人間、そして神が織りなす日本の土着的な神話の世界と現実を融合させた野心作。北大路が演じる達男は、熊野で木こりを生業とする男で、自らを山の女神の恋人と称するように、自然の呼吸と一つになった人間である。彼には、妻と二人の子供がいるが、かつての女・基視子が東京から流れてきて再び関係を結ぶ。しかし、基視子は土地の男を騙して東京へ逃げ、達男は火まつりの夜に一家を猟銃で殺し、自らも死ぬ。達男が山で嵐にみまわれ、彼が木を愛撫するとそれがピタリとやむといった不可思議な現象が、劇中にはさまれ、文明と日本の精神的なバック・ボーンが渾然となった様子が、柳町独特の骨太なタッチで描かれる。
スタッフ |
監督:柳町光男 |
---|---|
キャスト |