生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言

生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言

イキテルウチガハナナノヨシンダラソレマデヨトウセンゲン

上映時間:105分 / 製作:1985年(日本) / 配給:キノシタ映画

解説 チェルノブイリの原子炉爆発事故以降、世界中で反原発運動の気運が高まったが、この映画はそれを先取りしたという意味で、森崎東の時代感覚の鋭さを改めて見直させる作品だ。とはいえ決してマジメ一直線にはならず、森崎監督独特の“人間模様”となっている。原発問題、ジャパゆきさん、修学旅行積立金強奪騒動など面白い事件や現象を、やや多少盛り込み過ぎて全体に未整理なところが目につくが、はみ出し人間たちの生き方は、“総中流階級”となった当時の日本人に痛烈なパンチを浴びせていて小気味良い。旅回りのストリッパー、バーバラは、原発を転々と渡り歩く原発ジプシーの宮里とは腐れ縁の仲。彼女はそろそろ二人で堅気の仕事について結婚したがっていたが、そこに事件が起こる。原発作業中に廃液漏れで被爆し、事故隠しのために命を狙われる安次が逃げ込んできて……。物干し台でのセックス、墓場での結婚式など、エキセントリックでありながらどこかもの哀しいアウトローの心情を共感を込めて描いている。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:森崎東
音楽:宇崎竜童

キャスト

倍賞美津子
原田芳雄
平田満
片石隆弘
竹本幸恵
久野真平
小林トシ江
梅宮辰夫
左とん平
小林稔侍

生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言の画像