カスパー・ハウザーの謎
カスパーハウザーノナゾ
JEDER FUR SICH UND GOTT GEGEN ALLE
上映時間:110分 / 製作:1975年(西独)
解説 19世紀のドイツに実在した謎の野生児を描いて、人間社会に鋭い批判を投げかけた異色作。1828年、バイエルン王国に奇妙な若者が現れた。年齢は17歳前後。ずんぐりとしていて、ろくに歩けない。言葉もほとんどしゃべれず、身元は不明。後に、カスパー・ハウザーと名付けられた若者は、生まれてこのかたずっと地下牢に閉じ込められ、自分以外に人間がいることさえ知らなかったのだ。ある意味で、アイデンティティーを欠いたカスパーは、終始人々の人生観を映す鏡となる。そして、教育を受けても社会に同化できず、秩序を脅かす“異物“として暗殺されるのだ。“人間は狼です“――カスパーの言葉が、強く心に突き刺さる。
スタッフ |
監督:ヴェルナー・ヘルツォーク |
---|---|
キャスト |
|
受賞歴 |
第28回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門
第28回カンヌ国際映画祭
|