青春の蹉跌
センシュンノサテツ
上映時間:85分 / 製作:1974年(日本) / 配給:渡辺企画=東京映画
解説 石川達三の小説を原作にしているが、アメリカ映画「陽のあたる場所」を思い起こさせる内容である。社会的野心を抱く主人公が、金持ちの伯父の娘である従妹との結婚のため、妊娠した恋人が邪魔になり、雪山で絞殺して死体を埋めるが警察の手が延びて……。冒頭、海辺のレストランをローラー・スケートですべりながら椅子をかたづける、ショーケンの姿が青春のやるせなさを漂わせている。以降、桃井かおりを背負って心中で民謡をつぶやきながら雪山の斜面をダラダラとすべる長い場面から鮮烈なラストのストップ・モーションまで、青春の虚脱感を神代監督が即興的な演出を織りまぜつつ巧みに表現していてる。
スタッフ |
監督:神代辰巳 |
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キャスト |