わんぱく王子の大蛇退治
ワンパクオウジノオロチタイジ
上映時間:85分 / 製作:1963年(日本) / 配給:東映動画
解説 東映長編動画を代表する傑作であると同時に、日本のアニメ史上に残る記念碑的作品。森康二を東映動画初の作画監督に据え、そのシンプルで量感に満ちたキャラクターを平面的に表現。これに対応して背景を一種デザイン的に処理することで、日本の神話をまったく新しいイメージとともに再生することに成功している。イザナギ、イザナミの国生みに始まるスサノオの命の物語を、純粋なファンタジーへと結晶化させた力量は、スタッフが最も充実した当時の東映動画でのみ、可能であったといえるだろう。「ゴジラ」の映画音楽で知られる伊福部昭のダイナミックなサウンドを背景に、天早駒に乗ったスサノオが、大蛇を倒していく空中戦の壮絶さ。そのスピード感とスリルは、今なお、少しも色あせてはいない。黄泉の国へ去った母のイザナミを追って、海へと船出した少年・スサノオ。兄のいる夜のオス国を通り、火の神と戦い、高天原で大騒ぎを巻き起こしたスサノオは、出雲の国で出会ったクシナダ姫を救うため、八叉の大蛇と戦う決心をする。
スタッフ |
監督:芹川有吾 |
---|---|
キャスト |