越前竹人形
エチゼンタケニンギョウ
上映時間:102分 / 製作:1963年(日本) / 配給:大映=大映京都
解説 越前の寒村に住む若い竹細工師・喜助は父の囲い者の遊女・玉枝と同情心から所帯を持つことになる。しかし肉体のまじわりのない夫婦生活に欲求不満を感じた玉枝は、かつてのなじみ客と情交してしまい、不倫の子を身ごもるが、堕胎に失敗して死んでしまう。失意の喜助は人形制作をやめる……。悲劇性の色濃い物語を、宮川一夫が暗い情感を湛えたカメラで捉えていて、竹林などの自然の景観が圧倒的に美しい。喜助が遊女に寄せるプラトニックな想いを、人形制作への打ち込みぶりで表現した吉村監督の演出が秀逸。肉体の欲求不満を、さりげない官能性を漂わせて表現した若尾文子の演技も印象に残る。
スタッフ |
監督:吉村公三郎 |
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キャスト |