東京裁判
トウキョウサイバン
製作:1983年(日本) / 配給:講談社
解説 “東京裁判”と呼ばれた極東国際軍事裁判が、第二次世界大戦後の昭和23年、市ヶ谷の旧陸軍省参謀本部において開廷された。太平洋戦争の戦犯を裁くこの裁判の模様を収めた50万フィートにも及ぶフィルムは、裁判より25年後にアメリカ政府によって公開された。その長大なフィルムをもとに、歴史の流れの中に“東京裁判”の持つ意味と、戦争、国家といったテーマを問いかけた記録映画である。同じ戦争裁判を描いたスタンリー・クレイマーの「ニュールンベルグ裁判」がドラマだったのに対して、この作品はすべてが生々しい事実であり、その画面の迫力は圧倒的だ。戦争責任の所在を追いつつ“果して人は戦争を裁くことができるのか”、といったことまで考えさせる力作。
スタッフ |
監督:小林正樹 |
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受賞歴 |
第35回ベルリン国際映画祭 コンペティション部門
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