嘆きの皇太后

ナゲキノコウタイゴウ
DIE KLAGE DER KAISERIN

製作:1989年(西独)

解説 泥だらけの原っぱを歩くコーラスガール、雪の中の天使、雨の中のカップル、呼び笛を持った女、水中のバレリーナ、恐ろしい森の中の孤独な女……。様々なイマージュが唐突に現れては消えていき、また現れる。それらのシークエンスは、身体によって何物かを表現しようとするダンスであると同時に、映画の身振りでもあるといえよう。試行錯誤しながらも前へ、自らが有り得るべき姿へと歩を進めるダンサーたち。そしてそれらの身体を捉えた生々しいカメラの息遣いが素晴らしい。ヴッパタール・ダンスシアターの芸術監督として来日公演も多い、バレエ界のカリスマ、P・バウシュが初めて監督に挑んだ映画である。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:ピナ・バウシュ