カリガリ博士

解説　不滅の古典とされるドイツ表現主義の傑作サイレント映画。製作者により、すべては精神病患者の妄想というエピソードが付け加えられたが、もともとは権力者による精神操作を強烈に批判した作品である。とある町にやって来たカリガリ博士と名乗る怪人。彼は、ツェザーレという男を催眠術にかけて、お客の運命を占う商売を始めた。予言通りに次々と死んでいく人々。実は、博士こそが、ツェザーレを使って殺人を重ねていたのだ。主人公フランシスはカリガリ博士を追跡する。博士は精神病院に逃げ込み逮捕されるが……。コントラストの強い画調と奇妙に歪んだセットの中で、加害者と被害者が入り組んだ奇怪なドラマが展開。

スタッフ	監督：ロベルト・ビーネ
キャスト	コンラート・ファイト ヴェルナー・クラウス リル・ダゴファー