お茶漬の味

オチャヅケノアジ

上映時間:115分 / 製作:1952年(日本) / 配給:松竹=松竹大船

解説 戦時中に検閲当局から却下された脚本を戦後になってから映画化。地方出身の商社マンが社長の親友の娘と結婚し、その夫婦が中年にさしかかった時の物語。妻は、旅行に野球観戦にと遊びまわり、夫のヤボったさや田舎者丸出しの習慣を嫌っていた。が、夫の海外出張をきっかけに、彼の頼もしさを見直す。夜中に二人でお茶漬けを食べながら、夫婦は人生はお茶漬けのようなものだと実感する。この作品では、飾らない生活がいちばんだと言う夫の考えを支える、庶民的な生活のディテールが、娯楽(パチンコ、競輪)、食べ物(トンカツ、ラーメン、漬物)、嗜好品(煙草の“朝日”)といったかたちでとり入れられている。若き日の川又昴が撮影助手を担当。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:小津安二郎

キャスト

佐竹茂吉:佐分利信
妙子:木暮実千代
岡田登:鶴田浩二
雨宮アヤ:淡島千景
山内節子:津島恵子
平山定郎:笠智衆
山内千鶴:三宅邦子

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