神田川淫乱戦争
カンダガワインランセンソウ
上映時間:60分 / 製作:1983年(日本) / 配給:ミリオンフィルム
解説 「SCHOOL DAYS」「しがらみ学園」などの8ミリ作品で高い評価を集めていた黒沢清の記念すべき35ミリ・デビュー作。窓下に神田川を臨む都内某所のアパートの2階に住むOL・明子と女子大生・雅美が、川向こうのマンションの一室で母親に犯されている少年を発見。この少年を助け出すべく二人は行動を開始する。第1次攻撃はマンション正面玄関からの突入。だがこれにはあえなく失敗。第2次攻撃では神田川を渡って直接少年の部屋に突入するが、これも失敗。第3次攻撃で、ついに突入に成功するが……。いわゆるピンク映画として撮られた低予算作品。だがそれまでの8ミリ作品でゴダール的手法、長回しの多用など、普通の映画ではないもう一つの映画、変わった映画の作り手として評価されがちだった黒沢清が、むしろきわめて正統派的なジャンルで勝負し続けていく決意を示した作品として非常に貴重なものといえるだろう。周防正行が助監督の一人として参加、マンションの管理人役で出演もしている。
スタッフ |
監督:黒沢清 |
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キャスト |