赤線地帯

アカセンチタイ

上映時間:94分 / 製作:1956年(日本) / 配給:大映=大映京都

解説 国会に売春禁止法案が上程されていた頃、赤線地帯と呼ばれる区域にあった特殊飲食店“夢の里“の主人は、法案が通過すれば売春婦は投獄されると言って女たちを驚かせる。一人息子のために働く女、入獄中の父の保釈金のために働く女、夫が失業しているので通い娼婦をする女、元黒人兵オンリーだった女たち。そんな吹きだまりの“夢の里“にある日、下働きの少女がやってくる。時が経ち法案が4度目の却下となった頃、少女はおそるおそる道往く客に声をかけるのだった。「浪華悲歌」や「祗園の姉妹」を手掛けた溝口健二が得意とする娼婦たちの世界。法案は映画の封切後同年5月に成立。その3ヵ月後の8月24日、溝口は骨髄白血症のため58歳の生涯を閉じた。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:溝口健二

キャスト

京マチ子
若尾文子
木暮実千代
三益愛子
進藤英太郎
沢村貞子
町田博子
川上康子
浦辺粂子
丸山修