二十四の瞳(1954年)

二十四の瞳(1954年)

ニジュウシノヒトミ

上映時間:155分 / 製作:1954年(日本) / 配給:松竹

解説 本作品はおそらく木下の作品歴のなかでも、その叙情的性格を最も色濃くうまく出しきった傑作。主人公の若き女教師・大石久子が小豆島の分教場に赴任した昭和3年から、終戦の翌年までの激動する18年間を年代記的に描いている。分教場の12人の生徒と大石先生の師弟愛が戦争や家族制度、貧困といったものに踏みにじられていく様子を、幾歳月を経ても変わらぬ、小豆島の美しい自然の中に対象的に映し出し、時代の悲劇を見事に見せている。女学校出のハイカラな大石先生は、赴任当初は村の人々から白い目で見られたが、次第に受け入れられるようになる。やがて時代の流れも12人の優しい教え子たちを離散させ、戦地で命を失う者も出る。終戦後、生き残った者が集まって、再び大石先生を囲む。“二十四の瞳”を演じる現地で募集した素人の兄弟姉妹と、20代から40代を演じる高峰秀子の演技が素晴らしい。DVDは「木下惠介 DVD-BOX 第1集」に収録。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:木下惠介
音楽:木下忠司

キャスト

大石久子:高峰秀子
香川マスノ:月丘夢路
山石早苗:小林トシ子
川本松江:井川邦子
岡田磯吉:田村高廣
分教場の男先生:笠智衆
男先生の奥さん:浦辺粂子
久子の母:夏川静江
よろずやのおかみ:清川虹子
飯屋のかみさん:浪花千栄子

受賞歴

第12回ゴールデングローブ賞
外国映画賞

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