黒い雨
クロイアメ
上映時間:123分 / 製作:1989年(日本) / 配給:東映=今村プロ=林原グループ
解説 井伏鱒二のベストセラー小説をもとに、今村昌平監督が原爆被爆者の悲劇を庶民の普通の生活を通して淡々と綴った力作。美しいモノクロームの映像が静かに戦争の真実を映し出す。1945年8月6日、広島。高丸矢須子は瀬戸内海の小舟の上で強烈な閃光を見た。その直後晴れた空はたちまち暗くなり、矢須子は黒い雨を身体中に浴びてしまう。被爆後遺症の村人たちに小沢昭一や三木のり平といったベテラン・コメディアンを配し、悲惨な物語をどこか喜劇的に描いている。矢須子が風呂場で髪をとかし髪が抜け落ちるシーンで、矢須子役の田中好子が浮かべる笑いは衝撃的だ。カンヌ映画祭ではグランプリを本命視されていたが、惜しくも逃した。
スタッフ |
監督:今村昌平 |
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キャスト |
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受賞歴 |
第42回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門
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