東京流れ者
トウキョウナガレモノ
製作:1966年(日本) / 配給:日活
解説 解散した倉田組でその名を知られた男“不死鳥の哲”。今はカタギとなった組長とともにクラブ経営をしようとするが、その資金繰りに苦慮し、倉田組の財産ともいうべきビルを担保に入れる。このビルを、かつての対抗勢力・大塚組が狙っていたことから、哲はやっかいごとに巻き込まれて東京を追われる。そして新潟、北九州と流れ歩くが、安住の地を見いだすことができない。結局東京に戻ってきた哲は組長の倉田が敵方に寝返っているのを知って激怒する。そして最後の対決が……。川内康範のオリジナル・シナリオを異才・鈴木清順が監督した実に奇妙な味わいのある一編。ハードボイルド・タッチの東京編、任侠映画風の新潟編、コメディ・タッチの北九州編とまるでオムニバス映画のような構成が、主題歌『東京流れ者』にのせてミュージカルさながらのテンポで描かれていく。清順一流の現実から逃避した美学があふれる怪作。
スタッフ |
監督:鈴木清順 |
---|---|
キャスト |